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崖の上の村上春樹

  • 2008-09-06 (土)

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集合的無意識と境界ってのが出たんでなんか村上春樹みたいだなあって思った。村上春樹もラストを決めずに小説を書くタイプなので一見荒唐無稽な話になるので共通点が多いのかも。村上春樹の場合は半端なく黒いものを書いてそれを境界を越えるものとして描く。著者本人も書きたくないってことを書いてるらしい(猫殺しとか皮はぎとか)。子供、女、そして血が境界を越える。そして境界の向こうのものがこっち側にも影響を与える。

村上春樹の小説は統合失調症の患者が回復に向かう過程によく似ていると、どこかの心理療法士が書いていた。境界はまあどこにだってあるってこと。僕も数年前はあっちに行ってたと思う。僕の才能はあっちから持ってきたと思ってます、死んだら返します。もうちょっと貸してください。

崖の上のポニョが神話の体系を取っているってのはなんとなく。今回は境界にエンターする話じゃなくて境界がこちら側に浸食する話だと思う。あとはっきりポニョが死神だって明言していた方が面白いと思うけど子供向けだとそういうわけにもいかんのだろうなあ。

ボートに乗っている赤ん坊のシーン、僕はあれは命を与えたんだと思う。赤ん坊が
愚図ってるのは生まれたくないという世の中を悲観する現代人の感情の現れだと思う。神経症の時代と宮崎駿が言及してたのはここの部分じゃないのかなあ?ポニョはポジティブに生まれてみれば?楽しいよ?って背中を押して、多分あの子は生まれたんでしょう、その後。

車いすの老人が歩けるようになったのは死んだからだと思う。あそこの中にいるのは全員死者だと思う。水にのまれてみんな死んでる。厳密に言うと死んでるのと生きてるのが混ざったLCLみたいな感じ。

フジモトが水を撒いていたのは境界を越える事ができないからかなあと。水が境界になっていると思う。フジモトは境界に入った人間で死後の世界に行かない人間、転生しない者。境界線上の人間になったんだと思う。しかしフジモトが何を考えて行動しているのかがさっぱりわからない。エヴァの冬月みたいな感じ。結局お前はなんだったの?っていう。悪役を出したくなかったのかな?とも思う。神様にすれば良かったのに。

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